活動報告(No.10)
2024年(令和6年)9月5日(木)
甑島におけるエネルギー革命(その1)
台風10号は各地に大きな爪痕を残し日本列島を横断していきました。薩摩川内市も負傷者の発生を始め、停電、道路の通行止めなどが発生しました。甑島は台風が島の東側を通過したため危険半円に入らず6時間程度の停電はあったものの予想より軽微な被害ですみました。しかし今回の台風のスケールで島の西側を通過された場合、相当な被害が予想されます。特に道路、送電線の寸断で復旧には少なくとも数ヶ月かかる恐れもあり得ます。特に電気の復旧が長引いた場合、離島の生活への影響は図りしれないものがあります。病院などの重要施設は非常発電機が備えられていると思いますが、長期に及ぶ場合は燃料不足等が懸念されます。夏場の避難所は冷房が使えない場合、一気に熱中症のリスクが高まります。このような事態を回避するには現在各地で取り組みが始められている脱炭素化と電気の地産地消に取り組む地域の新電力会社が大きな役割を果たす可能性を秘めています。つまり重要施設には非常発電機が備えられているように地域にも大手電力会社と非常発電機としての地域の電力化会社(売電)が併存することになります。電気の地産地消の動きは、お隣の日置市はじめ全国各地で進められています。
今、日本及び世界では水素エネルギーに関わる画期的な技術が開発されてきています。また、ペロブスカイト太陽電池の生産も始まろうとしています。これらの技術と新電力会社を結ぶことで新たな世界が見えてきます。離島のエネルギー事情を一変する方策を次回は検討します。