活動報告(No.118):AIデータセンター立地協定締結
2026年(令和8年)7月19日(日)
AIデータセンター立地協定締結
昨日(7月18日(土))10時15分から薩摩川内市役所において、薩摩川内市と台湾の凱信数基(カイシンデジタルインフラストラクチャー)株式会社がAIデータセンター立地協定締結の調印を行いました。立会人として塩田鹿児島県知事も出席され立地協定の調印を確認されました。
事業の概要
AIデータセンターは、川内港背後地にある九州電力川内火力発電所跡地(現:サーキュラーパーク九州)に、当初国内最大規模となる350MW(メガワット)規模で施設の建設が始まり、将来的には1GW(ギガワット)の規模を目指すものです。
投資予定額は、350MW規模のデータセンター施設で8,500億円、また、データセンター施設内に設置されるAIデータサンターサーバー関連投資を見積もれば更に初期投資分だけで2兆円相当の巨額の関連投資が見込まれます。
なお、1GW規模での電力使用量は原発1基分(約100万kW)となります。計画の概要は以下のとおりです。
| 名称 | 凱信数基薩摩川内AIデータセンター |
| 所在地 | 薩摩川内市サーキュラーパーク1丁目1番地(旧九州電力川内火力発電所跡) |
| 事業内容 | ① GPUクラウド:インターネットを経由してコンピューター資源(計算能力)を提供する。 ② ハウジング:サーバを格納するラックを顧客に貸し出す。 ③ コロケーション:サーバを設置する「スペース」を顧客に貸し出す。 |
| 施設概要 | ① モジュール型:6.4MWのモジュール型を当初設置し、実証運用を行う。 ② 建屋型:50MW×3棟、100MW×2棟 |
| スケジュール | ① 6.4MW:令和8年(2026年)度着工、令和9年(2027年)度創業開始予定 ② 350MW:令和9年度着工、令和10年(2028年)度末以降順次操業開始予定 【詳細⇒50MW:令和11年(2029年)3月以降、250MW:令和12年(2030年)3月以降、50MW:令和15年(2033年)3月以降(6.4MWを撤去後に50MWを再整備)】 |
| 使用水量 | 14,000立法メートル/1日 |
| 雇用人数 | 100人(350MW時) |
| 参考 | 6.4MWは実証運用として整備(将来的には解体して50MWに再整備) |
地元への経済効果
①雇用創出:350MWのデータセンターの運用・維持管理で100人の雇用創出。
②新たな産業の創出:AIをはじめとする情報サービス関連企業、保守整備企業などの企業が進出し新産業クラスターが形成され、技術革新の促進や新産業の創出などが期待されます。
③地域経済の活性化:企業進出に伴うインフラやメンテナンス等事業の地元企業への請負や消費財の購入、交流人口増加に伴う市内での宿泊客増加、消費拡大などが期待されます。
④税収の増加:データセンターの立地や関連企業の進出で固定資産税、住民税などの税収の増加が見込めます。データセンター立地で先行する千葉県印西市は税収が50億円(年)ほど増加しているとのことです。
⑤高度人材の育成:AIデータセンターの進出に伴い情報サービス関連企業や保守整備等の分野で働く高度な技能を有する人材が求められることから、これらの人材育成等の新たな事業の創出や企業の進出が期待されます。
今回のAIデータセンター立地協定の締結は、薩摩川内市にとって画期的なものであり、またその投資予定額も2兆8,500億円という巨額なものです。しかもこのうちAIデータセンターサーバー等は初期投資分で2兆円を占めますが、これらのサーバーは3年~5年で換装する必要があるため巨額投資が継続されることとなります。更に今後1GW規模に拡張していくとのことであり、それらを含めるとその投資規模は天文学的なものとなります。
熊本県菊陽町に進出したTSMCの設備投資予定額は、熊本県によれば同社が進出を表明した2021年11月以降、2026年3までで第1工場と第2工場及び関連企業も含め約3兆7,566億円(立地協定数:71件)に上ると発表されています(2026年7月16日読売新聞オンライン)が、長期的にはこれを凌駕する可能性もあります。
この事業が計画どおりに進捗すれば薩摩川内市の今後の成長、発展に大きな影響を及ぼすとともに国内はおろか世界のなかでも最先端のAIを活用した情報サービス産業の一大拠点となることも夢ではありません。
薩摩川内市としてはこれらの事業が円滑に進捗するとともに最大限の効果が得られるようにグランドストラテジー(大戦略)の立案を検討していく必要があると考えます。私も微力ながら積極的に研究し議会等を通じて様々な提言を行っていく所存です。(了)
- 調印式にあたり挨拶する凱信数基株式会社代表取締役 南氏
- 調印する田中市長と南代表取締役
- 調印式が終わり関係者による記念撮影



