活動報告

活動報告(No.59):ばあちゃんビジネス(うきはの宝株式会社視察)

2025年(令和7年)6月23日(月)

ばあちゃんビジネス(うきはの宝株式会社視察)

6月22日(日)に甑島の「island company」代表取締役の山下様、社員の古賀様、また岡山から来られた学生さんに同行させていただき、福岡県うきは市にある「うきはの宝株式会社」様の視察に行ってきました。私は不勉強で知りませんでしたが、同社は、ばあちゃんビジネスでマスコミ、産業界、自治体、学会等から今注目されている会社だそうです。同社代表取締役の大熊充氏は生活に困窮し、生きがいを失っている高齢者に「生きがいと」と「収入」を創出すべき2019年に同社を創業。福岡県知事賞を受賞した「蜜な干し芋」の通販などでの販売、 発行部数5000部の「ばあちゃん新聞」そして「ばあちゃん食堂」の運営などばあちゃんの知恵を活かしたヒット商品を続々と世に送り出しているとのこと。
写真:大熊社長による事業説明

私は世間で見られる単におばあちゃんの働く場を提供した会社というイメージで視察に臨みましたが、視察を終えその考えは全く変わりました。恐らく世間ではまだ受け入れられないでしょうが、これからの高齢者福祉の考え方を根本的に変えていく最初の取組みではないかと感じました。新高齢化社会の萌芽を垣間見たある種の感動を覚えました。年金問題、認知症、高齢者雇用などの高齢化問題を解決するヒントが随所に感じられました。これまでの高齢者福祉が保護が目的であったものから、高齢者、若者、壮年世代が協働して機会、生きがいを創出する社会へ変わっていかねば、日本の社会は成り立っていかないのではないのでしょうか。世界のなかで最初に超高齢化社会を迎える日本、その日本がこれから進むべき方向性への大いなるヒントを得た感じです。大変感動した視察となりました。
この貴重な機会をいただいた、island companyの皆様、そしてうきはの宝代表取締役 大熊様、本当にありがとうございました。
今回の視察ではこのほか、つづらの棚田(日本棚田百選)、plantago(野草ベーグル、摘み草カフェ)、鏡田屋敷(古民家)、巨峰ワイナリー、古民家を改装したレストラン、ブティックなどを内容の濃い視察となりました。
写真:ばあちゃん食堂ではたらくおばあちゃん(場所は「ばあちゃん食堂」ではありません。私たちの昼食を作りに来ていただきました。)

写真:研修ごおばあちゃん手作りのうな丼、豚汁をいただきました。つづらの棚田は地域の皆様が協力して保存されています。