活動報告

活動報告(No.7)

2024年(令和6年)8月30日(金)

上陸するものとしては史上最強クラスの台風10号は、8月29日(木)午前8時頃、955hpの勢力を維持して薩摩川内市付近に上陸しました。薩摩川内市の発表によると、この台風で人的被害5件、停電14,660件(8月29日12:16現在)、倒木等による通行止めが多数箇所発生しましたが、幸いにも死者については報告されていません。ただ、夏場の停電については市民生活に多大な影響が予想されることから早期の復旧が望まれます。また、今回の人的被害に関しても停電に関わる事案が2件発生しています。このうち1件は「停電で在宅酸素の機械が止まり、意識状態が悪い。」、もう1件は「停電のため発電機を屋内で使用していた男女が廊下で倒れていた。」というものでした。
このようにインフラのなかでも停電は市民生活に多大な影響を与えます。上記情報は、薩摩川内市災害対策本部発表の「台風10号による災害対応速報」によるものですが、停電が発生している住民にとってもっとも知りたいことは、停電がいつ復旧するかということです。当該情報は九州電力の「九州停電情報提供アプリ」で地域ごとに詳細を把握できますが、高齢者にとってはなかなか扱いずらいものです。市のホームページでも薩摩川内市分を抜粋し掲載すればより情報入手が容易になるものと考えます。また、九州電力との情報交換を緊密にするためにもリエゾン(他組織からの連絡員)に九州電力職員を加えてもいいのではないでしょうか。薩摩川内市は原発を抱えていることからも複合災害が発生した場合、より迅速な対応につながるものと考えます。
一方、災害時の停電対応については、非常用発電機などの設置が重要な課題となりますが、これについては別の機会にします。